台北（台湾） 2021年4月19日 – QNAP® Systems, Inc. (QNAP)は、QuTS hero h4.5.2 NASオペレーティングシステムを本日リリースいたしました。前バージョンからの多くの改善と強化を特徴としたQuTS hero h4.5.2では、重要なデータバックアップのためのデータ同期を実現するリアルタイムSnapSync対応と、データ保護とシステムの信頼性を高めるために複数のSSDの同時故障を防ぐQSAL（QNAP SSD Antiwear Leveling）アルゴリズム(特許取得済み)が追加されています。
リアルタイムSnapSyncによる包括的なデータ保護を実現
QuTS heroは、データ整合性重視、データ自己修復機能を備えた128ビット ZFSファイルシステム をベースとしており、プロアクティブなデータ保護を必要とするビジネスデータの保存に最適です。妥協のないディザスタリカバリおよびランサムウェアからの保護を提供するQuTS heroは、包括的なスナップショットバージョンを実現する、ほぼ無制限のスナップショットに対応しています。Copy-on-writeテクノロジにより、続行中のデータ書き込みに影響を与えることなく、ほぼ即座にスナップショットを作成することができるようになりました。高度なブロックベースのリアルタイムSnapSyncは、データの変更を即座に対象ストレージに同期させ、プライマリおよびセカンダリNASが常に同じデータを保持するようにして、RPOを最小限に抑え、データ損失のないリアルタイムのディザスタリカバリを実現します。
QSALによる複数SSDの同時故障回避
SSDの採用が増加する一方で、破損したSSDからのデータの回復は困難なため、企業はより大きなデータ損失リスクに備える必要があります。QSALアルゴリズムは、SSD RAIDの寿命および耐用性を定期的に検出します。SSD寿命があと50%になった時、QSALはオーバープロビジョニングスペースを動的に配分して、各SSDの寿命が来たときにリビルドを行うのに十分な時間を確保します。これにより、複数のSSDが同時に故障するのを効果的に回避し、システム全体の信頼性を向上させます。QSALはストレージ空間の使用にはほとんど影響を与えずに、フラッシュストレージの全体的なデータ保護を大幅に改善します。
QuTS heroの他の主な特長：
- 同期トランザクション用のメインメモリリードキャッシュ(L1 ARC)、SSDレベル2リードキャッシュ(L2 ARC)、およびZFS Intent Log (ZIL)、さらに停電時保護に対応することで、パフォーマンスとセキュリティの両方が強化されます。
- 共有フォルダあたり、最大1ペタバイトの容量をサポートします。
- 標準的なRAIDレベルは当然サポートしており、ZFS RAIDレイアウト(RAID Z)や、フレキシブルなストレージプールアーキテクチャに対応します。RAID Triple ParityおよびTriple Mirrorは、より高度なデータ保護を実現します。
- ブロックベースのインラインデータ重複排除、圧縮、コンパクションによりファイルサイズを削減することで、ストレージ容量を節約し、パフォーマンスを最適化し、SSDの製品寿命を向上させます。
- WORM オートコミッティング対応。WORM (Write Once, Read Many)は、保存されたデータの改変を防止するのに使用されます。WORM共有フォルダー内のデータは、データの一貫性を守るために書き込みのみ可能で、削除や変更はできません。
- AES-NIハードウエアアクセラレーションが、SMB 3通信時のデータサイニングおよび暗号化/復号化の効率を上げます。
- App Centerからの各種アプリをインストールすると、NASによる仮想マシンおよびコンテナのホスティング、ローカル/リモート/クラウドバックアップの実行、クラウドストレージゲートウェイの作成、などが可能となります。
QuTS heroの機能およびNASモデルの詳細は、https://www.qnap.com/quts-hero/にアクセスしてご覧ください。
機能の仕様は、事前の通知なしに変更される場合がございます。
